次亜塩素酸水とは、次亜塩素酸を主成分とした弱酸性から酸性の水溶液であり、無色透明わずかに塩素臭があります。次亜塩素酸には他の物質を酸化分解させる作用があり、pHや有効塩素濃度を調整することによって、化学物質を酸化分解や細菌やウイルスに除菌することができます。
次亜塩素水の主成分である次亜塩素酸は、他の物質の電子を強く引き抜くことで分解効果を示します。次亜塩素酸(HClO)分子中の塩素原子の酸化数は +1であり、Cl+の電子を吸収する強い力が、他の物質から2個の電子(2e-)を引き抜いて、Cl-となることで、他の物質を酸化・分解します。
また次亜塩素酸は体内の好中球(白血球の一部)で作られ、人体を感染症から守っています。
好中球の膜で、スーパーオキシド産生系が活性化し、O₂を多量のO₂‐に変えます。O₂‐は非酵素的にH₂O₂に変わり、顆粒から放出されたミエロペルオキシターゼ酵素により、体内の Cl‐イオンと反応して、次亜塩素酸(HClO)を合成します。
次亜塩素酸は、塩素系漂白剤の次亜塩素酸ナトリウム(強アルカリ性)とは別のものになります。
次亜塩素酸水の製法には、大きく「電解型」と「非電解型」の二種に分類されます。
電解型の次亜塩素酸水は、食塩水や塩酸を電気分解してつくられます。
以下の3種類の次亜塩素酸水は食品添加物として、厚生労働省により成分規格や使用基準が定められています。
• 強酸性次亜塩素酸水
• 弱酸性次亜塩素酸水
• 微酸性次亜塩素酸水
【出所】
「次亜塩素酸水」厚生労働省 (外部サイト)
非電解型の次亜塩素酸水には、「次亜塩素酸ナトリウムをpH調整したもの」、「ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム等を水に溶かすもの」があります。
次亜塩素酸ナトリウムをpH調整したものは、次亜塩素酸ナトリウムに酸を加えたもの、イオン交換等をすることで酸性に調整したものを「次亜塩素酸水」として販売されています。これには規格や基準が無く、成分がはっきりしないものもあります。また「pHを調整した次亜塩素酸ナトリウム」と称して販売する例があり、アルカリ性の「次亜塩素酸ナトリウム」と酸性の「次亜塩素酸水」の混同の一因になっています。
【出所】
新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について(厚生労働省・経済産業省・消費者庁特設ページ) (外部サイト)
経済産業省作成:次亜塩素酸水の販売実績、空間噴霧について (外部サイト)
有効成分 | 次亜塩素酸 |
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有効塩素濃度 | 100 ppm |
原料 | 次亜塩素酸ナトリウム、水、希塩酸 |
製法* | 二液混合型 |
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