2018年6月スペインで、サルタン系医薬品から発がん性物質N-ニトロソジメチルアミン(NDMA)やN-ニトロソジエチルアミン(NDEA)を検出されました。2019年9月にもアメリカで、ラニチジン系医薬品からNDMAが検出されています。
厚生労働省では、製造販売業者に対し、原薬およびこれを含む製剤について、適切な検査水準で分析を行うことを指示するとともに、分析の結果、暫定基準値を上回ることが否定できない場合には、医療機関等への情報提供とともに回収すべきことを指示しています。
シオノギファーマでは、原料をはじめ原薬、中間体、製品、およびそれらの工程すべてにおいて、CDMOだからこそできる徹底した分析を行います。
成分名 | 1日の最高用量 (mg) |
NDMA限度値 (原薬中) (ppm) |
NDEA限度値 (原薬中) (ppm) |
---|---|---|---|
バルサルタン | 160 | 0.599 | 0.166 |
イルベサルタン | 200 | 0.479 | 0.133 |
オルメサルタン | 40 | 2.39 | 0.663 |
ロサルタン | 100 | 0.959 | 0.265 |
ラニチジン | 300 | 0.32 | ― |
ニザチジン | 300 | 0.32 | ― |
出発物質や溶媒等の不純物情報や、製造プロセスにおける副生成リスクなど、専門知識を持つプロセスケミストが多面的にニトロソアミン類の混入リスクを評価します。
原薬工程における
ニトロソアミン類の生成リスク
使用原料、製品への
コンタミネーションリスク
他製品からの
混入リスク
個別の医薬品に対して試験を行うには、それぞれ分析法バリデーションが必要となります。対象医薬品の特性を考慮した適切な分析法バリデーションの実施もお引き受けいたします。
原薬工程における
ニトロソアミン類の生成リスク
管理戦略案の策定と
測定ポイントの決定
試験法設定と
実験および測定
管理戦略の
評価と対応
ニトロソアミン類以外にもICHガイドラインに従った元素不純物や変異原性不純物等の高感度分析法の開発及び測定を行っております。豊富なCMC開発研究で培った技術と経験に基づき、分析法検討~分析法バリデーション~実績値取得まで対応いたします。
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