シオノギファーマ株式会社
シオノギファーマ株式会社(以下、シオノギファーマ)が提供するユニバーサルデザインサービスを採用した 「新セデス® 錠」・「セデス®ハイ」 が、 第60回2021ジャパンパッケージングコンペティション(JPC展)にて「経済産業省 製造産業局長賞」と2021年度「グッドデザイン賞」をダブル受賞しました。
シオノギファーマはシオノギヘルスケア株式会社および塩野義製薬株式会社と連携し、障がいのある患者さまにも医薬品に関する正しい情報をお届けすることを目指したコミュニケーションバリアフリープロジェクトの一環として解熱鎮痛薬 「セデス®」 シリーズにおけるパッケージのユニバーサルデザインを開発しました。
従来は開け口が側面にありましたが、今回、上部が大きく開く形状に変更し、開け口が触覚的にわかり、中の錠剤も取り出しやすくなりました。開いたフタの裏面には大きな文字で用法や用量を記載し、高齢者や弱視の方でも読みやすい仕様にいたしました。
デボス(凹)加工を施したQR コードをスマートフォンなどで読み取ると、自動音声による読上げ機能で用量・用法等の説明を受けられます。5言語(日本語・英語・簡体字・繁体字・韓国語)対応により海外の方も製品情報が確認できます。
ジャパンパッケージングコンペティション(JPC展)は、時代のニーズを先取りするコマーシャルパッケージ(商品包装)の優秀さを競う日本で最も伝統のあるパッケージコンペです。「経済産業省 製造産業局長賞」 は、パッケージとして保護・機能・構造に配慮され、包装の簡易化、資材の軽量化、デザイン表示等、包装の適正化に優れているものに対して贈られます。今回、応募作品160点の中で 「新セデス®錠」 「セデス®ハイ」 は“医薬品包装”として唯一受賞いたしました。
グッドデザイン賞は、デザインによって私たちの暮らしや 社会をよりよくしていくための活動です。
1957年の開始以来、シンボルマークの「Gマーク」とともに広く親しまれてきました。かたちのある無しにかかわらず、人が何らかの理想や目的を果たすために築いたものごとをデザインととらえ、その質を評価・顕彰しています。
今回、このグッドデザイン賞の受賞と合わせて、〔私の選んだ一品 「社会のピント」 2021年度グッドデザイン賞 審査委員セレクション〕 にも選定されました。
国内外の多様な領域の前線で活躍するデザイナーをはじめ建築家や研究者、ジャーナリスト、企業経営者などが務めるグッドデザイン賞の審査委員が、個人的に気になったデザインやお気に入りのデザインを1つ選ぶ毎年恒例の企画で、木住野 彰悟 審査委員に 「新セデス®錠」・「セデス®ハイ」 を選定いただきました。
店頭に置かれるパッケージデザインには二つの機能が必要です。販促的情報訴求と、ブランド訴求です。
その二つを両立させることはとても難しいのですが、このパッケージはとてもバランスよくまとめているなと感じました。上面のキャッチコピーの大きさ、前面から開けて目に留まる機能コピーの親切さ、制作段階での多くの試行錯誤が目に浮かびます。
シオノギファーマは、お客様から信頼される 「技術開発型モノづくり企業(CDMO※)」 となることをミッションとして掲げ、2019年4月1日より事業を開始しました。パッケージデザインサービスをはじめ、原薬の製造法開発および製剤処方開発から商用生産に加え、分析法開発や医薬エンジニアリング技術による設備設計サポートなどを含めた 「フルレンジサービス」 を「ワンストップ」でご提供できる体制を整えております。
お客様のご要望に応じた受託サービスやソリューションサービスの提供を行っていますので、お気軽にご相談ください。
※ CDMO:Contract Development Manufacturing Organization